第一次大極殿と北天
写真1
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10秒×65枚(合計10分50秒)の比較明合成。2015/02/06 に平城宮跡第一次朝堂院にて撮影。

撮影中に薄い雲が幾筋か流れていきましたが、それはそれで絵的には有りかな、と。

比較明合成にはこれまで「SiriusComp」というソフトを使用していたのですが、今回は「DeepSkyStacker」にしてみました(出来上がったファイルにそれほど大きな差は無かったですが)。

21時53分の北天
写真2
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合成に使った写真を1枚だけ抜き出すとこんな感じです。平城宮跡からみた北天は、肉眼ではそれほど星は見えません。こぐま座の北極星(ポラリス)とコカブ、カシオペヤ座、今回は画角外ですが北斗七星あたりは、条件さえ悪くなければ比較的楽に確認できますが、他はなかなか難しいですね(もちろん天頂付近はまた別)。

この日は満月から2日後の居待月(月齢17)がとても明るく平城宮跡を照らしており、地面には月光による影が出るほどでしたので、ライトアップ終了後の大極殿の姿も割とクッキリと確認することが出来ます。

右下に煙の噴出しているところがありますが、奈良市の環境清美センター ですかね。大極殿の背後の辺りが明るいのは、京都方面の街灯りです。月明かりが無かったら、大極殿はもっとシルエット状態になっていると思います。

ちなみにこの画像は星を少しでも強調するために現像時の設定を少し変更しているので、合成に使った画像そのままというわけではないです。

星座線入り
写真3
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星座線と星座名はいつもの「Stellarium」の表記に準拠しています。

但しりゅう座のちょうど竜の頭になる部分(点線で表記している部分)は星が写っていなかったので、写るとすればこの辺かな~という感じで、想像で書きました。

さてさて、今回の写真もカノープス撮影の副産物です。カノープス撮影が一段落したのちに撮影しました。

それにしてもライトアップの消えた後の平城宮跡は一段と暗く、夜の奈良公園とはまた違った意味でちょっと怖いですね(笑) それでも今回は前述のように月明かりがあったので、まだマシだったんだろうなと思います。もし夜中に平城宮跡に出かける場合(そんな人いないと思うけど・笑)は、懐中電灯を忘れずに持っていきましょう。

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