平城宮跡から星を撮ってみたシリーズの第2回です。
奈良公園から撮影する同趣旨のシリーズは、つい先日のエントリーで25回目となりましたが、こちらはかなり久しぶりなうえにやっと2回目ですね。
もっとも、カノープス撮影の記事を2度書いているので、実質は4回目ということにはなりますが。
- 平城宮跡から星を見る
- http://naraphoto.blog.jp/archives/2302674.html
- 平城宮跡からカノープスを見る
- http://naraphoto.blog.jp/archives/2302924.html
- 平城宮跡からカノープスを見る2014
- http://naraphoto.blog.jp/archives/1000252809.html
(※2015/02/10 追記:上記記事を含めて「平城宮跡から星を見る」シリーズにタイトルを統一しました。詳しくは各記事にて)
平城宮跡で撮影する際に個人的にネックとなるのは、実はトイレです(笑)
というのも、平城宮跡のトイレって17時ぐらいまでには閉まってしまうんですよね。
なので、これからの時期はともかく、寒くてトイレが近くなる時期は、映画等を観に行くときのように事前に水分摂取のコントロールをしています(笑)
奈良公園界隈でも夜間に使用できないトイレはありますが、トイレ自体は何か所もあるので、その場所を把握してさえいれば特に困ることはありません。
さてさて、今回は25日に東方最大離角となる水星がメインですが、まずは日没前に撮影したスナップ写真から。
シロツメクサ、アカツメクサと大極殿
[写真1]
第一次朝堂院から撮影(2014/05/17)。
19日から舗装工事が始まるとかで、このような光景ももう見られないのかなと思いつつ撮りました。
[写真2]
[写真3]
日没間際
[写真4]
18時46分ごろ、第二次大極殿跡から。
ちなみに今回の記事で記載している時刻は exif から拾ったもので、カメラ内の時計は若干(数秒)ずれていたと思われます(カノープス撮影の後から調整するのを忘れてた・・・)ので、目安程度として見てください。
撮影日はすべて 2014/05/17 です。
この日の計算上の日没時刻は 18時54分、天文薄明は20時33分ごろまでです。
第二次大極殿跡から撮影。水星の姿を分かりやすくするために調整しているので、大極殿がちょっと飛び気味。
方角は西から西北西あたり、画角は28mm相当(フルサイズ換算。以下同じ)。
木星と水星、それから1等星のカペラとプロキオンが薄明のまだまだ明るい空に負けずに輝いています。
といってもわかりづらいと思うので、次の画像で確認してみてください。
Stellarium によるシミュレーション
[写真7]
(画像をクリックで拡大)
これによると、この時刻の水星は光度が約0等級、高度は11度ほどですね。
画角を38mm相当にしました。
木星、水星、カペラが写っています。
168mm相当の画角で撮影。
大極殿の左上にポツンと水星が写っています。とても地味ですが、このツーショット写真は珍しいんじゃないかと。
この画像ではわかりにくいのですが、高度が6度ぐらいまで落ちてきて、この時の水星は赤く写っていました。夕日が赤いのと同じ理屈ですね。
19時50分~19時52分
[写真10]
(画像をクリックで拡大)
6秒×19枚(1分54秒)の比較明合成。
光跡はもちろん水星です。
本当はもっと長い時間撮影していたのですが、途中から盛大に飛行機の光跡が写り込んでしまったので、その分をカットしました。
まあ中望遠域での撮影で画角も狭いので、このくらいの時間でも充分光跡が見えますね。
ちなみに、水星は過去2度記事にしています。
- 東大寺二月堂の夕景スナップ vol.6 水星、火星、月
- http://naraphoto.blog.jp/archives/2302898.html
- 奈良公園で星見 vol.13 夕景と水星・金星・木星
- http://naraphoto.blog.jp/archives/2303028.html
※2015/02/10 「平城宮跡から星を見る vol.2 水星と木星と大極殿」から改題
【PS.】
ライブドアブログでは、アップロード時に画像を再圧縮するのがデフォルトの設定になっているようで、なんか変だな~とは思っていたのですが、その設定項目には気づいていませんでした。今回からはオリジナルのまま表示できるようにした(はず)なので、多少は画質が良くなっていると思います。
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