今回は春日山遊歩道で撮影したスナップ写真です。

遊歩道1
[遊歩道1]

ちょっと中途半端な写真ですが、右下が春日山遊歩道(北側)です。
そして左上の方にお地蔵さんが小さく写っています。
ちょっと寄ってみます。

洞石仏
遊歩道2
[遊歩道2]

これらは洞石仏(ほらせきぶつ)というそうです。

以前から春日山遊歩道を通るたびにこのお地蔵さん達は何なんだろうと不思議に思っていたのですが、家にたまたま置いてあった本にちょっとだけ説明があったので、それを引用しつつ、今回の記事にしてみたいと思います。

引用元は全て「目で見る大和路(藤井辰三著・サンケイ新聞社奈良支局刊)」のp.189です。

由留木地蔵
遊歩道3
[遊歩道3]

先ほどの写真の左側に横たえられていたお地蔵さんです。

「目で見る大和路」によると

『建長6年(1254年)勧進、多聞丸と銘があり、この方は元は油留木町に安置してあったらしい。感応のある度にユルガレたので「油留木地蔵」と呼んだ』

ということだそうです。

どういう経緯で今現在ここに安置されることになったのかは分からないのですが、元からここにいらっしゃったのではないらしい。

「目で見る大和路」には昭和9年の写真が載っているので、少なくとも昭和の初めには既にここに安置されていたようですね。

遊歩道4
[遊歩道4]

この右端の仏頭石は、

『元新公園のテニスコート付近にあった』

ということで、こちらも同じように別の場所からこちらに移されたようです。

(追記 2012/03/01)

ツイッターで sarusawa kame さんから情報を頂きまして、「元新公園のテニスコート付近」というのは今の奈良公園館(奈良公園シルクロード交流館) の少し北辺りだそうです。

前出の本(p.193)に今の奈良公園・春日野園地のあたりの記述があり、

『明治維新の前には東大寺大仏殿の東側に野田町(キンシ畠)という集落があって、興福寺支配の四恩院と、浮雲社(祭神=武甕槌命(たけみかづちのみこと))があった』

ということだそうなので、元はこの集落にあったお地蔵さんなのかもしれません。

(追記 ここまで)

これらの石仏は遊歩道を見下ろすような場所に安置されているので、道行く人達を見守ってくださっているんでしょうか。

月日磐
遊歩道5
[遊歩道5]

こちらは先ほどのお地蔵さんのあった場所から遊歩道を100m弱登ったところの月日亭の入り口近くにあります。
不思議な模様が刻まれた磐。

これについてはjp3pzdさんが記事にされていますので、丸投げします(笑)

凍てつく水谷川
遊歩道6
[遊歩道6]

春日山遊歩道の脇を流れている水谷川(みずやがわ)。

この写真は今年1月末に寒波が来たときに撮影したものですが、不思議なつららが出来ていました。

場所は春日山遊歩道を入ってすぐの辺りです。

遊歩道7
[遊歩道7]

こちらは遊歩道を更に奥に進んで中水谷休憩舎の近く。
ここも見事に凍り付いていました。

遊歩道8
[遊歩道8]

結構迫力のあるつらら。
30cmはあったんじゃないかな。

ここからは春日山遊歩道で見かけた鹿の写真
鹿1
[鹿1]

遊歩道の入り口近くで見かけた鹿達。

この辺ではある程度人慣れした鹿達を時々見かけます。
でも公園で見かける鹿と比べれば警戒心が強いです。
触れるところまでは近づけません。

鹿2
[鹿2]

鹿3
[鹿3]

鹿4
[鹿4]

道しるべにあるとおり、少し奥まで進んできました。
遊歩道の入り口から1キロぐらいかな。

この辺で鹿を見かけることは少ないのですが、今年はこの雄鹿を時々見かけます。

角を切られていることから分かるとおり、元々は麓か山頂にいた鹿だと思われます。

餌を求めてこんなところまでやって来るんですね。

鹿5
[鹿5]

警戒心は強いですが、割と近づける。
鹿煎餅にも反応するようです。

鹿6
[鹿6]

奈良公園で増えた鹿達が春日山原始林に入って、貴重な植物を荒らしてしまっているというニュースも時々見かけますが、こんな感じで何頭もの鹿が山に入ってきているんでしょう。

そういう目で見ると、ちょっと複雑な思いがします。

(もちろん彼ら自体に罪があるわけではありません)

鹿7
[鹿7]

こちらは月日亭のあたりで見かけた立派な角を生やした雄鹿。

角は切られていませんが、鹿煎餅には反応したので、人にはある程度なれている模様。

去年の冬もこの辺で角が切られていない雄鹿を見かけたので、麓近くで生活しているのかも。

というわけで、不思議なものがあったり、めちゃくちゃ寒そうな光景があったり、鹿が居たりと、歩いていてなかなか楽しいです。

もっとも、イノシシとか夏にはマムシも出ますけどね(笑)

何度か書いたことがあるのですが、鹿は夏の間は遊歩道にひょっこり出てくることは少ないのですが、食べ物の少ない冬になるとよく見かけるようになります。

それは麓や山頂の充分人慣れした鹿だったり、全く人慣れしていない本当の野生の鹿だったり色々です。

慣れている度合いも結構違う。

最後の写真のように立派な角を生やした雄鹿もいるので、ちょっと注意も必要ですね。

と、まとまりのない記事になってしまいましたが(笑)、今回はここまで。

※ 当ブログ内の画像・その他記事内容の無断転載を禁止します ※
(二次利用については「「NARA-Photo」について」へ)

★応援クリックお願いします♪