乳飲みバンビ1

これは奈良公園界隈のあちこちで見かける光景ですね。

乳飲みバンビ2

飲むときに、子鹿は母鹿の体をかなりの勢いで突っつくような動作をします。
母鹿は痛くないのかなあと、ハタから見ていて心配になるぐらい、ガンガン突っつきます。

乳飲みバンビ3

ちょっとアップにしてみた。

バンビのお尻

余談ですが、子鹿のお尻は茶色いです。
ここまでの写真に写っている母鹿と比べれば一目瞭然。

乳飲みバンビ4

良く分かんないんだけど、こういう横着者も。
立てよ(笑)

乳飲みバンビ?

そしてたまに見かけるのが、明らかに大人の体をした鹿が、乳を飲んでいる光景(前にも同じような写真を載せた気がしますが)。
毛繕いしてるのかなとも最初は思ったのですが、そういうわけじゃないようですね。

さて、これまでに「奈良公園の鹿達」を観察していて気付いた点を少し書きとどめておきます。
(専門家でも何でもない、あくまで素人の意見です。鵜呑みにしないように)

1.母親は自分の子を、子は自分の母を認識している

子供とはぐれてしまった母鹿が、鳴いて子を呼んでいる光景を時々目にします。
逆に子鹿が母鹿を呼んでいる光景もよく目にします。
この場合、大抵、母親を見つけた子鹿が一目散に駆け寄っていきます。
実に微笑ましい光景です。
(いつ頃までこういった関係が続くのかは知りません)

でも鳴いている母鹿の目の前に鹿せんべいが現れると、ほぼ間違いなく、母鹿は鹿せんべいを追っかけます。
これはこれで微笑ましい光景です(笑)

2.父親は自分の子や妻を認識していない(その逆も同じ)

前述の母子関係と異なり、固有の父子や夫婦の関係を伺わせるような光景は、少なくとも私は目にしたことがありません。
つまり鹿の世界に「イクメン」(あまりこの言葉は好きじゃないんだけど)はいないって事でしょう。
今の日本社会で父親が同じ事をやったら非難必死(笑)

3.子鹿は自分の母親以外からお乳を貰うこともある

この辺はあまりこだわりが無いようですね。
こっちがダメならあっち、みたいな感じで、複数のメス鹿の間を行き来している子鹿は結構多い。

ただ、メス鹿が明らかに授乳を拒否する事もあって、これが気分の問題なのか、突っつかれて痛いのか、それとも自分の子以外にはあげたくないということなのか、その辺の理由は見ていて良く分かりません。

(追記)
授乳を拒否して自立(自分で餌を見つけて食べる)を促す意味もあるようです。

4.大人の鹿はケンカするが、子供同士はケンカしない

鹿がエサ(ここでいう「エサ」は主に鹿せんべいを指す)を巡ってケンカ(叩いたり噛んだり)をする事はよくあるのですが、大体が大人同士で、それに子供が巻き込まれたり、子供同士でケンカすることはあまりありません。

といっても、ここでいう「子供」とは、鹿せんべいをやっと食べられるようになったぐらいまでの子鹿をいうのであって、大人に混じって鹿せんべいを積極的にせびるぐらいに成長した子鹿は、大人に攻撃されたり、逆に攻撃したりする事もあります。

もっとも、攻撃こそされなくても、子鹿にやろうと思って差し出した鹿せんべいを、大人の鹿がもの凄い勢いで横取りしていくのは、極々ありふれた日常の風景です(笑)

※2010年度の子鹿写真は「バンビ2010」のタグからどうぞ。
※全ての子鹿写真は「バンビ」のタグからどうぞ。

※2014/08/20 「乳飲みバンビ@奈良公園 子鹿特集 vol.10(最終回)」から改題

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