6~8月
写真1
[写真1]

過去に何度か取り上げている鹿の衣替えですが、1年の流れをコンパクトにまとめた記事がまだ無かったようなので、今回作成してみました。

さっそくですが、こちらは夏毛の親子鹿。明るめの茶色に白い斑点(鹿の子模様)がクッキリ。首から背筋に沿って黒っぽい筋もハッキリと見えます。

子鹿は生まれた時からこんな感じですが、奈良公園に住んでいる成体の場合、6月に入るとこのような綺麗な夏毛に衣替えを済ませる個体が増え始めます。

8~10月
写真2
[写真2]

8月も下旬になると夏毛が抜け始める個体が目立ち始めます。手前のメス鹿は首からお腹の辺りが少し黒ずんで見えますが、これが夏毛が抜け始めた状態。

奥のオス鹿はまだほとんど夏毛は抜けていないので、これと比べると分かりやすいかも。このように生え変わりの時期は結構個体差があります(夏冬とも)。

但しこの2頭とも、まだ生え変わっていない夏毛の部分も、ややくすんだりボサボサになり始めていますね。

写真3
[写真3]

別の個体ですが、夏毛が抜け始めた部分をアップにしてみました。

10~11月
写真4
[写真4]

明るかった夏毛はほぼ抜けて、冬毛が生えそろう段階。まだ毛は短めですが、これから長くなってきます。

鹿の子模様や背筋の黒い線は夏ほどクッキリ見えず。でも完全に消えてしまうわけではありません。

奈良公園での紅葉の見ごろは11月中旬以降の場合が多いですが、この頃には冬毛への衣替えを済ませている個体が多くなります。

(参照:鹿の衣替え vol.5 夏毛→冬毛編

11~翌年3月
写真5
[写真5]

再び親子鹿。写真4に比べると毛がふかふか。

模様や筋はうっすら見える程度。鹿の子模様については確認できない(し辛い)事が多いです。

3~5月
写真6
[写真6]

手前の母鹿はまだ冬毛がほぼそのまま残っているのに対して、奥の子鹿(満1歳間近)は既に体の後ろ側を中心に冬毛が抜け始めています。

桜が咲き始める3月下旬ごろになると、冬毛が抜け始める個体が目立つようになります。

これが通常のケースですが・・・

例外
写真7
[写真7]

この子鹿ちゃんのように、夏毛のまま冬を過ごすケースもたまにあります(この写真は3月の撮影)。

大抵の子鹿は6~8月の暑い時期に誕生し、たくさん食べて体がある程度大きくなった状態で冬を迎えますが、秋になってから誕生し、体がまだ十分大きくなっていない状態で冬を迎えざるを得ないのがこのケース。

この場合、毛並みこそ冬毛のようにある程度ふかふかした状態にはなりますが、色は明るいままの事が多いようです。春になると新たな夏毛が生えてきますので、色だけ見ていると夏毛から夏毛へと衣替えしたようにも見えます。

余談ですが、子鹿にとってはただでさえ初めての冬は厳しいのに、このような秋生まれの子鹿は充分な準備を出来ぬまま冬を迎える事になり、越冬できないケースも多いようです。

ちなみにこの子鹿ちゃんの場合は無事春を迎えることが出来ました。

4~6月
写真8
[写真8]

冬毛がかなりの部分で抜け、下からというのか間からというのか、夏毛があらわになり始めます。

先ほどの写真6の子鹿やこの鹿のように、先に体(ボディ)の部分から抜け初め、首から上が後回しになるパターンが多いようですね。

そして夏毛への衣替えが済むと写真1のようになります。

(参照:鹿の衣替え(冬毛→夏毛編) vol.1

というわけで、以上です。

記事中でも何度か触れましたが、衣替えのタイミングは個体差が結構ありますので、大体この時期にこういう状態の鹿が多いんだなという程度の感覚で見て下さいね。

それからお分かりとは思いますが、これはあくまで奈良公園でのケースです。他の地域のニホンシカ(ホンシュウシカ)が同じ時期に同じような状態になるとは限りません。

ついでに蛇足ながら、この記事の正確性については一切保証しませんので悪しからず。

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