興福寺五重塔とオリオン座
写真1
[写真1]
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今年の極大日が 12/14 だった「ふたご座流星群」の撮影をしてみました。

「ふたご座流星群」についてはいつものように、下記サイトを参照してください。

アストロアーツ:特集「2014年 ふたご座流星群」
http://www.astroarts.co.jp/special/2014geminids/index-j.shtml
ふたご座流星群 -つるちゃんのプラネタリウム
http://homepage2.nifty.com/turupura/month/12gemnis/menu.htm

この日、興福寺に着いた頃にはこのように雲が多く、雲間から時々星が見えるという感じだったんですが、時間の経過とともに雲が少なくなり、22時過ぎから日付の変わる24時前ぐらいまでは、割とコンディション良く星空を見ることができました。

ちなみに五重塔はライトアップされていない状態(22時でライトアップ終了)で、近くにある街灯(水銀灯と思われます)の灯りが当たっているため、緑色っぽく写っています。

流星と五重塔
写真2
[写真2]
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五重塔の左上に流星の光跡が写っています。

もう少し大きめの画像ならもう少し綺麗に見えるんですが、まあ色々と制限があるので今回はこれで我慢。

この流星、暗く見えますが、肉眼で見ていた時には1等星クラスの明るさ(この写真に写っているオリオン座の明るい星と同等)がありました。

(2015/02/10追記:写真2を現像し直して差し替えました。上記キャプションは写真差し替え前のままです)

説明入り
写真3
[写真3]
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左上にふたご座のポルックスがかろうじて写っていますが、その少しななめ上あたり(画角外)にふたご座流星群の放射点があります。

他にはオリオン座と冬の大三角(ベテルギウス、シリウス、プロキオン)も確認できますね。

いつもの「Stellarium」のスクリーンショットで確認。

写真4
[写真4]
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左上の「Geminids」と書いてあるポイントが放射点です。

ここからこいぬ座プロキオンの方へと飛んできたのが写真2の流星というわけですね。

オリオン座を貫く流星
写真5
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これは写真2と同じ画角で撮影した写真をトリミングしたものです。左下に見えているのは五重塔。

写真6
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SS15秒×40枚(合計10分)の比較明合成。

写真2の流星が他の星の光跡と直角に交わっているのが分かりますね。

星の色がほとんど消えてしまいましたが、これだけたくさんの星が写っていることにびっくりしました(笑)

この日は空気は澄んでいたんですが、ここまで写るとは思わなかった。

写真7
[写真7]
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SS15秒×115枚(合計28分45秒)の比較明合成。

いつもなら10~15分ほどで連続撮影はやめるんですが、今回は流星観測ということもあり長めに撮影したので、これだけの光跡写真になりました。

いつも書いているように、個人的には10分そこそこの光跡がちょうどいいと思うんですが、まあこの辺は好き好きですね~。

さて、今回の「ふたご座流星群」ですが、とても活発な活動だったようで、私は1時間そこそこ見ていたのですが、30個前後は流星を見ることができました。そのうち写真に写ったのが4個で、こうしてブログに載せることができそうな写りのものが2個だったというわけです。

前述のように1等星クラスの明るさの流星はたくさんあったのですが、いわゆる火球クラスのとても明るい流星は見られず、写真的にはちょっと物足りない感じでしたが、流星観測という点ではとても満足できました。

かなり寒かったですが、風があまりなかったのは有難かったです。

とういうわけで、以上!

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